ドイツの代表的なパンは?フードマニア編集部がわかりやすく解説!

みなさんはドイツのパンと言われて何を思い浮かべますか?あまりピンとこないかもしれませんが、ドイツ発祥のパンは、プレッツェルやクリスマスに食べられるシュトーレンなどがあり、なんとパンの種類は世界一とも言われています。

この記事ではフードマニア編集部が、ドイツの代表的なパンやその特徴ついて解説していきます。

ドイツのパンの特徴

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パン王国とも言われるドイツでは、1500種類ものパンがあるとされ、イーストや製パンの技術が進んでいたオーストリアのパン作りに影響を受けたと言われています。

ヨーロッパでも北部に位置するドイツは、気候も涼しく、ライ麦が育ちやすいため、ライ麦粉を使ったパンが発達しました。小麦粉とライ麦粉の配合の違いで、食べ味の異なるパンが生まれるんですよ!

ドイツの代表的なパン6選!

ロッゲン・ミッシュブロード

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小麦粉とライ麦粉をミックスしたパンは、一般的に「ミッシュブロード」と呼ばれていて、粉の比率によって名前が変わります。ロッゲン・ミッシュブロードはライ麦を小麦より多く使っていることから、ドイツ語で「ライ麦」という意味のロッゲンが付けられています。程よい酸味が特徴で、主に夕食に食べられます。薄くスライスして食べるのがおすすめです。

ロッゲン・シュロットブロード 

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ライ麦という意味の「ロッゲン」と粗挽きという意味を持つ「シュロットブロード」。ライ麦を100%使用したパンで、地域によってはひまわりの種や雑穀を入れるところもあります。酸味が強いため、生ハムなどの肉や魚類をのせて食べるのがおすすめ。食物繊維が多く含まれ、栄養満点なのが魅力です。

ヴァイッセン・シュロットブロード 

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小麦「ヴァイッセン」と粗挽き「シュロットブロード」という意味をかけ合わせた、全粒粉100%のパン。胃腸の弱い人が食べる健康食としても知られています。

ブロッチェン

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白い小さなパンの総称で、ドイツの南部で主に朝食に食べられています。素朴な味わいが特徴で、さまざまな料理と楽しめます。

プレッツェル

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結び目が特徴的なドイツ発祥のパン。ラテン語で「腕」という意味を持ち、腕を組んでいるように見えることが由来という説や、ブレスレット「bracellus」が語源という説などがあります。

焼く前に数秒、「ラウゲン液」と呼ばれるアルカリ性の液体に漬けるのが最大の特徴です。この製法がプレッツェル独特の光沢やカリっとした香ばしい香りを生み出します。地域によって硬さや風味が違うのが面白いところ。ドイツでは、ウィンナーやビールと合わせて食べられることが多いです。

ラウゲン・ブロッツエン

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プレッツェル同様に、「ラウゲン液」を使った小型の丸いパン。もちもちとした食感に、塩気のある皮が特徴で、やわらかいプレッツェルが好きな方におすすめです。同じ製法を使い、三つ編み状にしたラウゲンツォップなどもあります。

ドイツでは独自の製法でパン文化が発展!

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ドイツのパンは、ライ麦を使ったパンが多いのが特徴。また、「ラウゲン液」を使用したパン作りなど、ヨーロッパでも独自のパン文化が発達しました。ドイツに訪れた際は、ぜひドイツならではのパンを楽しんでみてくださいね。

※画像はイメージです。
※「おいしいパンの本 -THE BOOK OF BREAD-」に掲載した内容を再編集しています。