土を食べる?!食べられる土「ピート」とはどんなもの?お宝食材探検隊がピートを徹底解説!

土を食べる――そう聞くと驚く方も多いのではないでしょうか。「ピート」と呼ばれ商品化されているそれは、現在、有名料理店でも取り入れられるほど徐々に普及されつつあります。では「ピート」とはいったいどのようなものなのでしょうか。

この記事ではお宝食材探検隊がピートについて紹介していきます。

そもそもピートとは?

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そもそも皆さんは「ピート」をご存知ですか?

ピートとは、枯れた植物が1万年ほどの時間をかけて発酵、熟成してできた泥炭のこと。あまり聞き慣れない言葉ですが、お酒好きの方にとっては実は馴染み深い存在と言えるかもしれません。

というのも、ピートはモルトウイスキーのスモーキーな香りを造るのに欠かせない材料なんです。麦芽を乾燥させるのにピートを燻した煙が使われるため、あの特徴的な香りが生まれわけです。これをウイスキー愛好家たちは「ピート香」と呼ぶので、聞いたことがあるかもしれませんね。入手しやすい代表的なウイスキーとして、ラフロイグ・アードベッグ・ボウモア・タリスカーなどがありますよ。

その他にも医療用や美容用、土壌改良など、用途が多岐にわたるすごい材料なんです!

食べられるピートとは?

画像提供:テラウスジャパン

そんなウイスキー造りなどさまざまな用途で使われているピートですが、なんと「AHE エキストラクト・ピート・パウダー」という食べることを可能にしたものがあるんです。
この「AHE エキストラクト・ピート・パウダー」とは世界初の商品で、オーストリア政府が医療用として公認している「ヒーリングピート」から有効成分だけを抽出し、パウダー化したもの。

フレンチの名店「ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座」でも料理にも取り入れられているんですよ。

気になるその味は?

画像提供:テラウスジャパン(ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座「ピートアイス」)

見た目は真っ黒のピートですが、いったいどのような味なのかが気になるところ。

実はインパクトのある見た目とは裏腹に、ピート自体にはほとんど味も匂いもないんです。
そのため「 ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座 」では、味付けに使うというよりも、うま味を引き出したり、料理にとって重要である塩の味をより料理に結びつけ、なめらかにするという使い方をしているのだそう。

ピートの効果とは?

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料理の味を良くする以外にも、ピートを料理に取り入れるメリットは多くあります。

冒頭ではピートを「泥炭」と説明しましたが、実際は炭や泥というよりも「酵素」という言葉のほうが適切かもしれません。

その理由はピートが含むミネラルの性質にあります。鉱物由来のミネラルは吸収率が1割程度ほどであるのに対し、ピートに豊富に含まれるミネラルは植物由来で、その吸収率は数倍以上と言われているんです。

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身体の組織を作ったり代謝を助けたりと、人間にとって非常に重要な栄養素であるミネラルですが、体内で生成することができないため、効率良く植物由来ミネラルを摂取できるピートは身体にも良いんですよ。特に、ベジタリアンの方々をはじめ日本人全体が不足しがちとされている鉄分やカルシウムが豊富。

さらに、フルボ酸やフミン酸、そして食物繊維は5割程度も含まれていて、腸活を含むフェムケアにも効果が期待されており、ピートを食べるとまさに良いこと尽くし︕

ピートは栄養豊富で料理を美味しくしてくれる!

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土を食べると聞くと抵抗があるかもしれませんが、ピート自体にはほとんど味がなく、料理の味をより良くするようなはたらきをしてくれます。それだけでなく、身体の内側にも外側にもはたらきかけてくれる万能な食材なんです。

皆さんもぜひ、そんなピートを使った料理を味わってみてはいかがでしょうか?

協力:テラウスジャパン