モクテルとは?カクテルとの違いと魅力を編集部が解説

モクテル(MOCKTAIL)は、MOCK(偽りの、見せかけの)という言葉とCOCKTAILを組み合わせた造語。お酒を使わないで作る、カクテルに見えるけれどカクテルとは別の飲み物のことです。

このモクテルにはどのような魅力があるでしょうか?ここではモクテルに関する本を出版しているフードマニア編集部がその魅力とカクテルとの違いなどを解説していきます。

モクテルとは?

画像素材:写真AC

ノンアルコールのカクテルのことで、バーの最先端と言われるロンドンでモクテル人気が高まり、モクテルの専門店が登場するほどになっているほど。世界のセレブが集まるドバイのホテルのバーのメニュー表にも、モクテルのページが設けられているところが多いというし、タヒチやモルディブのリゾートホテルでも、モクテルのメニューを充実させているといいます。

アジアでは、宗教的な理由で飲酒を禁止したり、飲酒の販売を制限する日時を設けている国も。そうした国々でも、モクテルは親しまれているのです。

カクテルとは違う、モクテルの楽しみ方

画像素材:写真AC

モクテルは、ノンアルコールなので、お酒を飲めない人も楽しめるというのも魅力。

お酒が飲めない人には、体質的にお酒が飲めない人と、車で来店したから飲めない人もいますね。さらに、ここに、お酒を飲みたい気分でない人も加わってきています。お酒は飲めるけれど、「今日は飲みたくない」、「これ以上、酔いたくない」、「2店目はノンアルコールで」……といったモクテルの注文動機も。ノンアルコールの飲み物は、飲み続けても酔わないので、疲れないというのがメリット。お酒を飲んだ後に、酔い覚まし的にさっぱりする効果もあります。

また、お酒を飲んでいる間にモクテルをはさむことで、気分転換になります。フレッシュフルーツやハーブなどを使うモクテルが多いので、そのヘルシーさを補てんできそうな安心感も。

画像素材:写真AC

また、フレンチやイタリアンのコース料理など、きちんとした食事をするとき、「お酒が飲めないから、ウーロン茶かジュースか水」とでは……。料理が“非日常”なのに、飲み物がウーロン茶では、ちょっと寂しく感じるのが正直なところ。その点、お洒落な、甘さを抑えたモクテルなら、料理も引き立つし、テーブルの上の雰囲気も良くなりますね。

モクテルの魅力は味だけではない!

画像素材:写真AC

モクテルの魅力は、味だけではありません。モクテルは、カクテルを飲んでいるかのように楽しめること、カクテルを飲むような雰囲気に浸れること、お洒落な料理とのマッチングもいいこと……などにあるのです。だから、MOCKTAILで大切になるのは、「MOCK」の部分。いかに、お酒を使わないでカクテルに似せるか、カクテルっぽく、上手に偽るかがポイント。

スピリッツやリキュールを組み合わせるカクテルは、それによって、味わいに奥行き、厚みが出ます。香りの広がりも出て、余韻も良くなるのが魅力ですね。しかし、お酒を使わないで、カクテルの魅力に近づけるには、工夫やアイデアも必要。ハーブ、スパイスの使い方、コーヒー・紅茶・ココアの合わせ方・選び方などもモクテルでは魅力を高めるポイントに。

モクテルは誰でも気軽に楽しめる「カクテル」!

モクテルと従来のソフトドリンクやジュースとは違う点は、まず、モクテルはノンアルコールのお洒落な飲み物であるということ。まるで、カクテルを飲んでいるような雰囲気を味わえ、味わっている姿はカクテルを飲んでいるかのように見えるのです。飲む人も、周りの人も、その魅力にすんなり浸れるのが、モクテルの魅力。

※画像はイメージです
※「MOCKTAIL BOOK 人気のモクテルの世界」に掲載した内容を再編集しています