サクッ、カリッの食感が楽しいクロワッサンの由来とは?こんがりショパンがわかりやすく解説!

パン屋さんで必ずと言っていいほどよく見かけるクロワッサン。三日月の形をしていて、サクッとした軽やかな食感を楽しむことができる定番のパンですよね。

そんなクロワッサンの由来とはどんなものなのでしょうか?この記事ではクロワッサンの特徴とともに、その由来をこんがりショパンがわかりやすく解説していきます。

そもそもクロワッサンとは?形の違いとは?

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クロワッサンは、層にした生地を巻いて焼いた、サクサクした食感が特徴のパン。その層は多くの店が28層です。フランス語で三日月を意味しています。三日月のものとまっすぐなクロワッサンがありますが、フランスでは、形に意味があるそうです。

両端がまっすぐなものは、クロワッサン・オ・ブール。ブールとはバターのことで、その名の通り生地にバターを使って作られたクロワッサンです。両端を曲げた三日月型のものはクロワッサン・オルディネール。普通の、日常のといった意味があって、こちらはマーガリンなどの油脂を使って作られているんですって。

クロワッサンの由来は?歴史を交えてご紹介!

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クロワッサンはフランス語。だからクロワッサンはフランス生まれだと思いますよね。ところが、実はクロワッサンの由来はトルコにあるんです。発祥地はオーストリアと言われていて、誕生にはトルコが大きくかかわっています。

オスマン帝国(現在のトルコ共和国)が繫栄していた16世紀、オーストリアのウイーンもオスマン帝国の支配下にあり、トルコの食文化が流れてきていました。1683年にオスマン帝国が神聖ローマ皇帝の居城であるウィーンを包囲していたとき、異常な音を聞きつけたパン職人がウィーンの守備軍に報告したことによって、ウィーンはオスマン帝国軍の包囲を破ったのだとか。

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そして、この勝利を祝ってオスマン帝国のシンボルである三日月(現在のトルコの国旗にも三日月が)の形のパンを作って食べたのが、フランスパンの原型である「キプフェルン」と呼ばれるパンの誕生の由来と言われているんですよ。トルコのシンボルである三日月を食べることで、トルコに勝利した、という意味を持っていたんですって。

クロワッサンの由来とは、オスマン帝国との戦いに勝利したという意味を込めたもの!

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クロワッサンの由来とは、トルコの原型であるオスマン帝国の包囲網を破ってウィーンが勝利し、そのお祝いとしてオスマン帝国のシンボルである三日月の形をかたどったパンを食べる(三日月を食べる=トルコを食べる)ところから来ているんだとか。クロワッサンを見かけたら、この由来をぜひ思い出してみてくださいね。

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