餃子の町、大阪府高槻市の名物ギョーザとは?

大阪府の北東端に位置する高槻市は、電車でも大阪駅と京都駅のほぼ同距離にあります。そのためか、歴史的には古い町ではあるものの、主に大阪・京都のベッドタウンとして発展してきた町。その高槻市には、かつて主婦の知恵から生まれて地元で広がり、現在も市内のいたるところで人気を集める「餃子」があります。それもこれまでの餃子の常識を覆すユニークな餃子です。
お好み焼きにも似た「高槻うどんギョーザ」とは?

高槻うどんギョーザとはその名の通り、あんの中にうどんが入っているのです!それが特徴の一つですが、もっと大きな特徴があります…。皮で包んでいないのです。あんで包んでいないのだから、餃子ではないのではないか?と考えてしまいますが、食べると確かに餃子の味がするのです。それもそのはず!元々の発祥は餃子からきていているものだからです。
生れはホームパーティ?
高槻うどんギョーザが生まれたのはまだ石油危機の混乱も冷めやらない1980年頃。高槻の山手の地域(塚原、南平台、阿武野地区)で行われていたホームパーティだったのではないかという説があります。
「その頃、ママ友同士が集まって各自でホームパーティをしていました。手軽で一度にたくさん作れて楽しめる餃子は重宝しましたが、ある時、皮が足りなくなってしまってその代わりにうどんをあんに入れて作られるようになったのではないか、といわれています。安くて簡単に作れる点も喜ばれて、その当時から『うどんギョーザ』と呼んでいました」と語るのは「高槻うどんギョーザの会」会長を務める栫廣美さんです。
お客から「うどんギョーザを残して欲しい」と声が上がるほど人気に
その後、栫さんが平成12年頃におばんざいの店を開業したとき、うどんギョーザを思い出してメニューに入れ人気を得ました。店を閉める際にお客から「うどんギョーザを残して欲しい」と声が上がったことから、知人の店で出してもらえるようになったそう!それほど人気の料理だったのです。そこでこの料理の魅力を伝えようと、平成20年には「高槻うどんギョーザの会」を立ち上げて、普及活動を始めます。翌21年には市のブランド推進委員会が注目し、マスコミにも報道され一気にブレイク!ベッドタウンのイメージから観光にも力を入れようと市が名物料理を探していた頃で折よく目に留まって話題を集めるようになったのです!
■参考資料:「餃子の探求」(旭屋出版)
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