ラーメン見聞録「ラーメンの味変」について考察
昨今のラーメン屋には卓上に調味料などを置いてトッピングを推奨するお店もあります。ところで「味変」とは一体何を目的に生まれたものなのでしょうか?
そこで、長年ラーメン業界を見聞してきた私が、今回は「ラーメンの味変」について考察してみました。
実は「味変」というワードはラーメンから発祥?
味が変化することを略して「アジヘン」と呼んで「味変」と書きます。今は飲食業界においては普及しているものの、一般用語ではありません。発祥を探すのはほぼ困難ですが、もともとはラーメンマニアの間で広まった新語のようです。
味変ができるラーメン、味変が楽しめるラーメン、新しい味変ができるラーメンが、口コミの対象になりやすいし、評価を受けやすいとのことで、最近は味変をベースにしているお店も増えてきました。
味変は店の個性を引き出すポイントになっている
味変をするためのポイントは、薬味、トッピング、香味油、調味料。
薬味とトッピングは、最初からのせて提供すると、その味だけしか楽しめません。でも、薬味やトッピングを別添えにすると、食べている途中で投入できるというのが最大のメリット。投入するタイミングは、食べる人の自由。別添えにするだけで、味変の魅力を楽しめるということで、あえて卓上に置くというお店もあります。
トッピングでは、摺りにんにくなどは味がはっきりしているので、採用する店も増えてきています。他にも生姜は身体を温める効果があり、それによる効能も優れていると言われる食材。しかも、これらは醤油ラーメン、味噌ラーメンに抜群に合うというのも強みです。
また、ラー油などの香味油は、味変の定番。香りと風味も変わるので、味変の訴求力は大きいですね。他の店にないラー油を用意したり、そのラーメン専用の香味油を用意することで、味変の魅力は一気に高まります。
いろいろと見た結果「味変は浸透しつつある」ということ
一昔前、テレビで「ちょい足し」というワードが流行したように、ラーメンにおいても少し何かを足して自分なりにアレンジする余地があるというのもラーメンの楽しみ方になっています。
※画像はイメージです。
プロフィール
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ラーメン業界という“大海原”を“大航海”してきた私が、ラーメン業界の今と昔を語っていきます。
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