ラーメン見聞録「最近のラーメンの濃度」について考察
明らかに現在のラーメンは昔に比べて濃くなったのは明白。しかし、一口で「濃い」といっても感じ方は人それぞれ。店としてはどのように「濃度」を演出しているのでしょうか?
そこで、長年ラーメン業界を見聞してきた私が、今回は「最近のラーメンの濃度」について考察してみました。
「濃厚魚介豚骨」はもはや「濃い」が当たり前で、むしろ「個性」を磨く時代
「濃厚豚骨魚介」はラーメンの一つのジャンルになりました。「濃厚豚骨魚介」と表現することで、店のラーメンのイメージはすでにお客に届くでしょう。しかし、「濃厚豚骨魚介」の店が多くなったので、他の「濃厚豚骨魚介」の店と、どう違うのか、そこをアピールすることも、個性を表現するポイントになっています。
その表現方法として「濃厚豚骨魚介」だけを売るのではなく、「あっさり」タイプも出したり、また通常よりもさらに濃い「超濃厚豚骨魚介」タイプを出す店が出てきたりと、濃厚なのに方向性が異なるお店が多く登場しています。
単純に「あっさり」「濃厚」という表示だけじゃなくなってきた
「あっさり」と素直に表現する例もあれば「裏B」と意味深な表現をする店も。「超濃厚」も「ストロング」と表現したり、「重厚」と表現したり…一見しただけでは分からないものも。また「中濃」「特濃」というように、ウスターソースの濃度の分類にならって分けて出す店もあるので少しややこしいですね。
スープの濃度の違うタイプを出すことで、幅広い客層に対応できるだけでなく、最近はお客もラーメンの知識も増えているので、「この店は、『あっさり』でも濃い方だ」とか、その店のスープの濃さの基準がより伝えることができるように。その「具体的」なことが、「わかりやすさ」になってお客には伝わるのが魅力になっているのです。
いろいろと見てきた結果「濃度の表現が豊富になった」ということ
濃さの度合いをいろいろと表現する店が増えれば、次は、プラスαの表現も大切になっているのです。さらにこれからは「あっさり」の中での違いを表現することも大切になってくるでしょう。
※画像はイメージです。
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ラーメン業界という“大海原”を“大航海”してきた私が、ラーメン業界の今と昔を語っていきます。
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