ハラミとは?牛肉のどの部位のこと?ハンギングテンダー(サガリ)との違いを焼肉マニアが解説

ジューシーでしつこくないハラミは多くの焼肉店で定番化しています。ハラミは横隔膜のことを指すのですが、どんなお肉なのでしょうか?ハンギングテンダー(サガリ)との違いは?

ここでは焼肉に関する本を多く出版してきた焼肉マニア編集部がハラミについて解説していきます。焼肉に詳しくなりたい人におすすめ!

ハラミの部位は?

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哺乳類の呼吸に関わる大事な筋肉が「横隔膜」。牛肉のハラミは、この横隔膜のことです。サシが入っていて肉質はやわらかく、ハラミならではの濃厚な味わいを楽しむことができます。

ハンギングテンダー(サガリ)との違いは?

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似たような部位では「サガリ」も人気の部位で、ハラミもサガリもともに横隔膜のこと。同じ横隔膜なので似た部位であるのは確かですが、厳密には横隔膜の場所によってハラミとサガリに分けられています。サガリの方が若干、繊維が強いとも言われ、スジの入り方なども違うので、肉の仕込みの手順も変わります。

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実はアメリカ産牛肉、オーストラリア産牛肉においても、ハラミとサガリは以下のようにそれぞれの呼び名があります。

■ハラミ
アウトサイドスカート(アメリカ産)
シンスカート(オーストラリア産)

■サガリ
ハンギングテンダー(アメリカ産)
シックスカート(オーストラリア産)

現在のハラミのトレンドは?

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実は1990年代の前半ぐらいまでは、ハラミはどちらかというとマイナーな存在でした。例えば、東京の焼肉店では、長い間、ずっとマイナーな存在。というよりも、メニューにハラミという名前が無い店が多かったのです。

ただ「ハラミ」はいま、多くの焼肉店で定番化しました。「カルビに似ているけど、カルビほどしつこくない」。「赤身のおいしさもある」。そんなおいしさ、ジューシーさが人気を集めています。

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サシがしっかりと入った和牛などのハラミを、タンと同様に、厚切りで提供して名物化を図っている店も。厚切りのハラミはお客を堪能させるのにもぴったり。

ハラミは横隔膜のこと!

ハラミは塩焼きで赤身のおいしさを味わうのもよいですし、タレ焼きでよりジューシーに味わってもらうこともできます。ニンニクなどを利かせたパンチのある味付けにして、濃厚な味わいのハラミを、よりワイルドなおいしさに仕立てることも可能。

このように、他の部位に負けず劣らず、ハラミは奥深い魅力を備えています。現代のグルメな焼肉ファンに支持されるのも納得ですね。

※画像はイメージです
※「焼肉メニュー事典」に掲載した内容を再編集しています