ポン菓子の歴史とは?その由来をフードマニア編集部が解説

駄菓子コーナーで目にすることが多いポン菓子。お米でできているお菓子ということもあり、なんとなく日本で生まれた駄菓子なのかな、と思われがちなポン菓子ですが、実はアメリカで発祥したお菓子なのです!

ここではさまざまなジャンルでグルメに関する本を出版しているフードマニア編集部が、ポン菓子の歴史を解説していきます!

1901年、アメリカの大学で誕生したポン菓子

画像素材:写真AC

ポン菓子が生まれたのは1901年のアメリカ、ミネソタ大学。実験の最中、誤ってお米の入ったビーカーを密封したまま加熱してしまい爆発、割れたガラスの中にポン菓子が混ざっていたのが始まりです。

3年後の1904年に開催された「セントルイス万国博覧会」では、黄銅の大砲を利用した派手な演出でポン菓子(パフライス)を発表。あっという間に注目の的となりました。

1964年の九州にて、国内初となるポン菓子機が完成。大ブームを巻き起こす!

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国内で初めてポン菓子の機械が作られたのは、1946年5月の北九州市。「子ども向けの、消化にいい食べ物を作りたい」との思いからヨーロッパにあった機械を改良し、軽量の穀物膨張機(ポン菓子を作る機械)を作り上げました。

1955年~1965年には、全国で爆発的にポン菓子が流行。中でもにんじんを思わせる赤色の袋に入れられたポン菓子は、半世紀以上たった今でもスーパーの駄菓子屋コーナーなどでみかけるほど、お菓子としてすっかり定着しました。

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他にも、公園や商店街などにポン菓子機を持った行商人が現れたりと、ポン菓子は人々の生活に強く根付いていました。しかし、都市化が進み人々の好みが多様化したことでポン菓子は下火に。残念ながらポン菓子行商人の姿は減っていき、今ではすっかり見なくなってしまいました。

ただ、現在でもポン菓子を作る機械のレンタルは可能。興味のある方は体験してみてはいかがでしょうか。

ポン菓子が誕生したのは1901年のアメリカ!1946年以降には国内での生産も

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1901年、アメリカの大学にて行われた実験中、偶然誕生したポン菓子。国内では1946年5月に北九州市でポン菓子の機械が作られ、その約10年後には一世を風靡。それから半世紀以上たった今でも、幼い子どもでも食べられるお菓子として長く親しまれています。

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※「「食」の雑学達人になる本」に掲載した内容を再編集しています