アミューズとはどんなもの?ふれんちハンターがわかりやすく解説
フレンチレストランなどでよく見かける「アミューズ」という一皿。メニューに載っていないし頼んでもないのに運ばれてきて、なにこれ!と驚いた経験がある人もいるのではないでしょうか。
ここではふれんちハンターがアミューズの意味とその役割を解説していきます。これを読めばフランス料理の知識が深まること間違いなしです!
そもそもアミューズ(アミューズブーシュ)とは?
アミューズとはフランス料理のコースで最初に出される小さな前菜のこと。メニューなどに書いていないことも多く、居酒屋の「お通し」のように何が出てくるか分からない、シェフおまかせの一品になります。
基本的に手でつまんで食べられるようなひと口サイズの小さなものですが、お店によってアミューズの内容も演出も大きく異なり、お店の個性を見せるのにぴったりの一皿です。
アミューズのはじまり
コースのはじめにアミューズが出されるようになったのは意外にも最近のこと。古典的なフランス料理からの脱却を図るために、「ヌーヴェル・キュイジーヌ(革新的なフランス料理)」が唱えられるようになった1980年代、フランス人シェフが参考にしたのは和食だったと言われています。
「お通し」や「先付け」にヒントを得た彼らは、コースの前の小さな料理を「アミューズ(口を楽しませるもの)」と呼び、提供するようになったのです。アミューズを提供するか否かはお店の方針次第ですが、高級店ではよく見られるサービスです。
アミューズの持つ役割
アミューズは「お通し」のように、お客が店に来て初めて口にする料理です。アミューズが美味しければその後の料理にも期待が持てますし、逆にアミューズが好みでなかったらガッカリするでしょう。それほどアミューズの持つ役割は重要で、お店の評価を左右し得るものなのです。
そのためアミューズはどのお店も創意工夫を凝らしている場合が多く、ひと口ほどの小さな料理にこだわりが詰まっています。お店によっては何種類もアミューズを用意していることがあって、料理人の熱量が垣間見える瞬間です。
アミューズとは「お通し」のようなもの!
アミューズとはシェフのこだわりが見えるひと口サイズの「お通し」のこと。とは言っても居酒屋の「お通し」のように料金のかかるものではなく、断ったからといって安くなるわけでもありません。料理人のアイデアが存分に詰まった一皿なので、ぜひとも味わって食べてみてくださいね。
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