おでんだしを使った自由な創作「おでん料理」も専門店ならではの魅力【おでん料理⑦】

おでんだしやおでんダネを使った創作「おでん料理」も専門店ならではの魅力の一つです。一品料理やしめのメニューとして提供するお店が多く、おでんダネとは違ったおいしさを楽しめます。例えば、牛スジのおでんとおでんだしを使い、餡かけチャーハンに仕立てるお店があったり、牛スジと大根のおでんを組み合わせて居酒屋の定番「牛スジ煮込み」風に提供するお店があるなど、自由な発想が「おでん料理」の醍醐味と言えます。

そうした新しい魅力を打ち出した創作「おでん料理」を紹介します。

鉄板リゾット/関西煮 理 OSAMU TOKYO

しめのご飯ものとして来店客が全員注文するという、まかないから生まれた人気のリゾット。熱した鉄板に雑穀米とチーズ、おでんの「名物とまと」を丸ごと入れて客席に運び、目の前でおでんだしをかけ、焼いていきます。一面に蒸気が漂う強烈なシズル感、おでんだしやトマト、チーズなどが合いまった複雑な旨みが好評となっています。雑穀米は黒米を混ぜており、プチっとした食感も楽しい一品です。

踊るだし巻きたま/食卓堂

来店客ごとに注文が入る人気メニュー。おでんだしを使っただし巻き玉子を、煮込む工程を見せることで「おでんを表現したい」と土鍋で提供。グツグツとおでんだしが沸き、中に入れただし巻き玉子がフルフルと踊る様子が大好評。鬼おろしで食感をプラス。

地鶏とキノコの釜飯/おでんと釜飯 ムロ

店名にもなっている、しめの名物として提供する釜飯。おでんだしのベースとなる「もとだし」を使い、おでん屋ならではのしめの料理として開発。炊き立ての釜飯と共におでん鍋のだしも蕎麦猪口に入れて提供し、まずは釜飯とスープとして、次に「だし茶漬け」としても楽しめるよう、一品で2度おいしい料理を考案。


【参考図書】

最新おでん料理 >>> MODERN ODEN

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