クジラの珍味料理
縄文時代の貝塚からクジラの骨が出土していることからもわかる通り、日本人とクジラとの関わりは太古の昔から。江戸時代には捕鯨が盛んになり、クジラ料理専門店も刊行されました。日本におけるクジラ料理の真髄は、どの部位も捨てずに調理・加工して食品にする点が第一に挙げられます。
クジラベーコンの黄身マヨネーズがけ
ゆるめに作った土佐酢ジュレの上に、クジラベーコンを盛り、黄身マヨネーズをかけました。クジラベーコンは、茹でた畝酢を燻製にしたものです。
クジラのコロ

コロを70℃くらいのお湯で霜降りにして水洗いしてから、八方だしでじっくりと炊いてから燻製にかけました。コロはいり皮とも呼ばれ、皮を加熱して乾燥させたものです。
クジラ酢味噌がけ

尾羽(尾ビレ)を茹でて薄く切った、さらしクジラのおいしさをシンプルに酢味噌で味わいます。特有の食感が特徴のひとつです。
クジラに干物とウニの和え物

市販のクジラの干物を焼いて細く切り、練りウニと和えた珍味。味が足りなければ、淡口醤油で味を調えます。
クジラベーコン砧巻き

クジラベーコンを芯にして、立て塩につけたきゅうりで巻き、黄身酢を添えます。クジラベーコンの赤、きゅうりの緑、黄身酢の黄色と三色の色彩が美しい一品です。
■参考資料:「珍味」の料理(旭屋出版)
参考ページ:110、111ページ
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