富士宮やきそばに欠かせないものは、この3つ。

赤ピーマン、キムチ、緑ピーマンの焼きそばを作りました。赤い食材が入ると、焼きそばのご馳走度がアップすると思います。(by焼きそバリスタ)

2007年の「B級ご当地グルメの祭典――B-1グランプリ」で2連覇を達成したこともあり、静岡県富士宮市は焼きそばの街として、有名です。2000年に「富士宮やきそば学会」が発足され、焼そばを呼び水にして富士宮市に観光客を呼び込もうという狙いが発端だったようです。

 

麺、具材、トッピングに特徴がある。

 富士宮やきそばの特徴の一つは麺。中華麺を蒸して、湯通しして焼きそば麺にするところがほとんどですが、富士宮やきそばの麺は蒸した麺を空冷して冷ましてから、油でコーティングしてくっつかないように処理されます。こうすることで麺の水分量が少なく、コシの強い麺にしています。

 具材の特徴は、肉カス。ラードを作った後のカスが肉カス。富士宮の肉屋さんが焼きそばに入れることを提案し、広まったそうです。

 そして、イワシの削り粉をかけるのも、富士宮やきそばの特徴です。

肉カス×イワシ粉×ソース

富士宮やきそばの特徴は、肉カスを使うこと、コシの強い麺、そして、イワシ粉。これとソースが混ざります。材料を見ただけでは、どんな味になるのだろうと思う組み合わせですが、絶妙な美味しさになるのが、富士宮やきそばの妙味でもあります。

 どれも安い材料を使いながら、より美味しくしようとした先人たちの熱意が伝わってくるのが、富士宮やきそばです。

「全国縦断 名物焼そばの本」(旭屋出版MOOK)より

プロフィール

焼きそバリスタ
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日本には旨い焼きそばがこんなにある!全国を縦断しながら名物焼きそばを食べ歩いたワタシが、焼きそばの魅力をひたすら紹介していきます。
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