ぜんざいと汁粉の違いはどこ?呼び方と定義をお菓子マニアが解説

様々な食べ物同様、お菓子にも関西、関東の地域差があります。その中でも、汁粉とぜんざいの呼び方の違いはかなりややこしいことで有名です。

ここでは和菓子に関する本を多く出版してきたお菓子マニア編集部がぜんざいと汁粉の地方ごとの違いについて解説していきます。和菓子に詳しくなりたい人におすすめ!

「汁粉」?「ぜんざい」? 東西で違う呼び方

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関西で汁粉は小豆粒なしのサラサラした状態で、ぜんざいは小豆粒が入ったもの。一方、東京の汁粉は 「関西のぜんざい」のことで、ぜんざいは粟か道明寺粉を蒸して濃い餡をかけたもの。まとめると以下の通り。

■関西
・汁粉→小豆粒なし。汁気あり。
・ぜんざい→小豆粒入り。汁気あり。

■関東
・汁粉→小豆粒入り。汁気あり。
・ぜんざい→粟か道明寺粉を蒸して濃い餡をかけたもの、汁気なし。

さらに餅の形も違うこともあり、東西の差が激しい和菓子でもあります。ちなみに、関東で「関西の汁粉」を食べたい時はお店で「御膳汁粉」と注文しましょう。

ぜんざいと汁粉は関西と関東で全く違う!

小豆粒や汁気の有無など、同じ名前の和菓子なのに全く異なるのがぜんざいと汁粉。さらには沖縄県で「ぜんざい」と呼ばれるものは金時豆にかき氷をかけたものを指すので、これもまたややこしい。ただ、それぞれに個性があるので、現地を訪れる時は違いを認識しながら楽しんでみてくださいね。

※画像はイメージです
※「食の雑学達人になる本」に掲載した内容を再編集しています