かやくとはどんなもの?どんな由来があるの?フードマニア編集部がわかりやすく解説!
カップラーメン、カップ焼きそばを食べるとき、スープやソースの袋などと一緒によく見るのが「かやく」。中には乾燥したねぎやお肉などの具材が入っていますよね。そんなかやくとは漢字で書くと「加薬」といって、薬味を加えるという意味の「加薬味」という言葉が由来なんですって。
この記事ではフードマニア編集部が、かやくの特徴や由来についてわかりやすく解説していきます。
そもそもかやくとは?

カップラーメンなどに入っている「かやく」とは、漢字で書くと「加薬」。薬味を加えるという意味の「加薬味」という言葉が由来です。薬味とは本来は、漢方医学における生薬のこと。「加薬」とは文字通り、生薬の効果を高めるために補助的に加える薬を指すんですよ。そこから料理に添える薬味や香辛料を加えることを表して、「かやく」と呼ぶようになったんですね。
ちなみに、いまカップラーメンについている「かやく」には様々な具材が使われていますよね。実はこれらが「かやく」と認められる定義が存在するんです。

「ねぎ、メンマ等の野菜加工品、もち等の穀類加工品、油揚げ等の豆類の調製品、チャーシュー等の畜産加工食品、わかめ、つみれ等の水産加工食品、てんぷら等、めん及び添付調味料以外のものをいう」(即席めんの表示に関する公正競争規約及び施行規則第2条4項)のだそう。結構多いんですね。
かやくの由来とは?

日本では室町時代、漢方の材料となるショウガが加薬と呼ばれていました。それから江戸時代の書物には、ネギや山椒などの香辛料一般が加薬と呼ばれていたことが記され、また、滋養ある食材をごはんに加えて炊いた「加薬ご飯」も登場。ここから、具材全般を指す言葉が「かやく」と呼ばれるようになったんだとか。
かやくはカップラーメン等の具材だけではなくて、ご飯や麺類に入れる具材という意味があります。一般的に関東では「五目ごはん」と呼ばれる、いろいろな具材が混ぜこまれたご飯のことを、関西では「かやくごはん」と呼ぶんですって。
うどんやごはんに加えるので、関西では「加役」と表記するところもあるそうです。
かやくとは、「加薬」と書いて生薬に薬味を加えるという意味を持つ単語のこと!

カップラーメンやかやくご飯に使われている「かやく」という単語ですが、元々は「加薬」と書いて、生薬の効果を高めるために補助的に加える薬のことを指しました。そこから、いまでは料理に添える薬味や香辛料のことを指すようになったんですね。今度カップラーメンやかやくご飯を食べるときには、ぜひこの記事のことを思い出してみてくださいね。
※画像はイメージです。
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