英国産ビーフ&ラムとはどんなもの?有名品種は?フードマニア編集部が詳しく解説!

食肉の中でも世界的に需要が大きく、世界各国で生産されているビーフ&ラム。日本もいくつかの国から輸入していますが、その一つが英国産です。英国産ビーフ&ラムは、日本人にとってまだ馴じみが薄いかもしれませんが、実は品質と安全性の両面で世界的に高い評価を得ているんですよ!

今回はフードマニア編集部が、そんな英国産ビーフ&ラムの特徴と魅力について解説していきます。

英国産ビーフ&ラムとは?

画像提供:AHDB(英国 農業・園芸開発委員会)

英国は畜産業の歴史が長く、2世紀以上に渡って5大陸に肉牛を輸出してきました。世界の牛肉生産の中核を担ってきたのです。そして、現代では品質と安全性、さらには持続可能な畜産方法によるサステナビリティの面でも、世界的に高く評価されているのが英国産ビーフ&ラムです。

まず品質については、英国産ビーフ&ラムはともにグラスフェッド(牧草飼育)の赤身肉であるのが大きな特徴。そのため、牧草が重要な役割を果たしています。英国は温暖な気候と降水量に恵まれ、家畜飼育に適した環境が整っており、牛や羊は栄養分の高い緑に囲まれた環境で育つのです。このように恵まれた自然を生かしながら、高品質なビーフ&ラムの生産を最適化するために、英国では科学に基づいて家畜の放牧を行っているとのこと。

さらに、AHDB(英国 農業・園芸開発委員会)の英国産ビーフ&ラムは、英国最大の品質保証スキームである「レッドトラクター認証」によって品質が保証されています。また、レッドトラクター認証の求める基準は、法律が定める基準よりも高く、「食品の安全性」「アニマルウェルフェアへの十分な配慮」「環境保護」「食品の生産から販売までの流通経路を一つまたは複数の農場まで遡って追跡できること」の4項目も保証するように設計されています。

英国は有名品種の原産地

ヘレフォード種

牛にも羊にも、いろんな品種があります。その代表的な品種の原産地としても知られているのが英国。牛のヘレフォード種やアンガス種、羊のサフォーク種の原産地なんですよ!

例えば、肉牛の品種として世界的に有名なヘレフォード種は、英国のヘレフォードシャーが原産。丈夫で飼いやすいと言われ、世界各国で飼育されている品種です。

サフォーク種

一方、良質のラム肉を生産できる品種として知られるサフォーク種は、英国のサフォーク州が原産。世界各国でラム肉の生産に寄与している品種で、頭部と足が黒いのが見た目の特徴です。

英国ではこうした有名品種に加え、交配種などでも高品質のビーフ&ラムを生産。ステーキはもちろん、その他の多彩な肉料理でも真価を発揮するのが英国産ビーフ&ラムです。

自然が育む高品質な赤身肉で、安全性も高いのが英国産ビーフ&ラム

画像提供:AHDB(英国 農業・園芸開発委員会)

英国産ビーフ&ラムは、自然が育む高品質な赤身肉。厳格な認証制度によって安全性を高め、サステナビリティやトレーサビリティにも注力しています。多彩な肉料理に活用できる英国産ビーフ&ラムは、肉好きの人たちを魅了すること間違いなしですよ!

【協力】AHDB(英国 農業・園芸開発委員会)