【連載】飲食店の販促サービスとは?第1回/「あのお店、なぜ選んでしまう?」

飲食店の販促も時代と共に変化している

飲食店を選ぶ基準は、ここ10年ほどで大きく変わりました。

かつては、口コミやチラシ、クーポンといった分かりやすい情報が集客の中心でしたが、いまはSNSや検索、レビュー、さらには「なんとなく良さそう」という印象まで含めて、お店が選ばれています。

一方で、飲食店の側はというと、テクノロジーの進化や消費者のライフスタイルの変化に合わせて、常に新しい対応を迫られています。

SNSの運用、予約システム、キャッシュレス決済、テイクアウトやデリバリー……。

やるべきことは増えましたが、「何を、どこまでやればいいのか分からない」という声も少なくありません。

実は、繁盛している飲食店を見ていくと、派手なことばかりをしているわけではありません。

メニューの見せ方を工夫したり、ドリンクの頼みやすさを考えたり、ちょっとした声かけやPOPでお客の背中を押したり。

そうした日々の積み重ね=販促の工夫が、お店の印象をつくっています。

販促というと「売り込むこと」と思われがちですが、飲食店の場合は少し違います。

お店の魅力を、無理なく、分かりやすく伝えること。

そして、お客のライフスタイルに寄り添いながら、「また来たい理由」をつくること。

それが、いま求められている販促の役割です。

飲食店の販促は、実は「計画」で決まる

飲食店の販促というと、「面白いアイデア」や「話題づくり」を想像する人も多いかもしれません。

しかし、実際の現場では、アイデア以上に大切なことがあります。

それが、計画を立てることです。

どんなお店でも、繁忙期と閑散期があります。

また、新規のお客が多い時期、常連客が中心になる時期など、1年を通して客層も変化します。

こうした流れを把握せずに販促を行っても、効果は長続きしません。

繁盛している飲食店の多くは、「いつ、何を、誰に向けて行うのか」をある程度整理した上で、販促に取り組んでいます。

例えば、

・新しいお客を増やしたい時期

・リピーターを育てたい時期

・売上を底上げしたい時期

目的が違えば、選ぶ販促も変わります。

販促は、特別なことをするためのものではありません。

お店の状態を見直し、季節や行事に合わせて、無理のない工夫を重ねていくこと。

それが、結果的に「選ばれる店」をつくっていきます。

この連載では、飲食店の具体的な販促「売り方」や「伝え方」について、これから数回に分けてご紹介していきます。

日頃、何気なく利用している飲食店の見方が、少し変わるかもしれません。では次回配信をお楽しみに!


【参考図書】

飲食店の「売り方・販促」
工夫集139

著者:いわさき グループ


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■A5・232ページ
■ISBN-13:9784751115244
■2,090円(税込)