丸ごと1個使うインパクト!女性に人気の「赤いおでん」【おでん料理⑤】

おでんダネの新しいバリエーションが広がる中で、見た目のインパクトがあり、女性に人気の「赤いおでん」があります。それは「トマト」を丸ごと1個使った創作おでんです。トマトがおでんになるという意外性や提供時の驚きもあり、創作おでんの定番として提供するお店も多いです。

「トマトのおでん」の基本形は、皮を湯剥きしたトマトをおでんだしで煮て味をしみ込ませてから、おでん鍋に入れて提供するスタイル。

そのままトマトを丸ごと提供するお店をはじめ、チーズをトッピングしてバーナーで焼き色をつけて洋風に仕立てるお店、バジルソースをかけてイタリアン風に提供するお店、とろろ昆布をトッピングするお店など、あしらいを工夫して個性化するケースも見られます。

「最新おでん料理」に登場する王道と進化系の「トマトのおでん」を紹介します。

名物とまと/関西煮 理 OSAMU TOKYO

丸ごと1個のトマトを使ったおでんは、前店舗の開業時から30年以上提供してきた名物おでん。旨みと甘みの強い完熟トマトにおでんのだしの旨みが加わり、さらに深みのある味わいに。素材の味を生かすため、あえてトッピングは粉パセリ程度にとどめています。おでんだしで煮て味をしみ込ませた状態で保存しておき、注文ごとに温め、おでん鍋の中のだしをかけて提供。

完熟トマト/おでんと釜飯 ムロ

スプーンで潰しながら食べるスープ感覚の一品で、同店の創作人気おでんです。潰して食べるため、柔らかい完熟トマトを使用し、さらにまろやかな生クリームと組み合わせ、トリュフオイルや粉チーズ、黒胡椒で洋風にし、差別化を図っています。お好みで柚子胡椒を溶かして食べてもらいます。

次回は独自の味づくりに挑戦している「練り物」について紹介します。


【参考図書】

最新おでん料理 >>> MODERN ODEN

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