カヌレとはどんなもの?驚きの発祥秘話とは?ふれんちハンターがわかりやすく解説
焼き菓子の定番であるカヌレ。表面のカリカリとした食感と中のしっとり感、そして大人な甘さが特徴的なスイーツですが、実はその歴史は意外なところにあります。
この記事ではふれんちハンターがカヌレの魅力や意外な発祥秘話について解説していきます。
そもそもカヌレとは?
カヌレとはフランスで生まれた小さな焼き菓子のこと。フランス語で「溝のついた」という意味を持ち、その名の通り溝のついたフォルムが特徴的です。材料は主に卵黄や小麦粉、砂糖、牛乳、バター、ラム酒の6種類。外はカリカリ、中はしっとりとした食感で、フレンチのコース料理の最後、プティフールとして出されることも多いです。
カヌレの歴史
そもそもカヌレが生まれたのは赤ワインの産地として有名なボルドー地方。意外かもしれませんが、実はワイン造りとカヌレには切っても切れない深い関係があるのです。
赤ワインを製造する工程で、コラージュ(清澄)と呼ばれる作業が行われるのをご存知でしょうか。コラージュとはワインの濁り成分を取り除き、透明にする作業のことを言います。実はこの作業に欠かせないのが卵白やゼラチンといった清澄剤。これが濁りの元となるタンニンと結びつくと樽の底へと沈殿、それを取り除くことで濁りのない綺麗なワインに仕上がるのです。
ボルドーでは現在でも卵白を使用した方法でワインの製造を行っています。そしてこのコラージュで不要になった大量の卵黄を消費するため、作られるようになったのがカヌレなのです。
カヌレとは卵黄をたっぷりと使用した焼き菓子のこと!
普段何気なく食べているカヌレですが、元々はワイン造りで出てしまった大量の卵黄を消費するため作られた焼き菓子でした。外がカリカリ、中がしっとり、もっちりとしたものが良いカヌレの証。ぜひケーキ屋などでお気に入りのカヌレを見つけてみてくださいね。
※画像はイメージです。