令和の今でも人気の昭和レトロ菓子!「ココアシガレット」を駄菓子マニアが徹底解説
最近SNSなどで人気が上がっているのが、1951年に販売された昭和レトロ菓子である「ココアシガレット」。タバコを模したこの昭和ロマン溢れるお菓子になぜ令和の今でも人は惹かれるのでしょうか?
駄菓子大好き!日本全国の駄菓子を食べまくる駄菓子マニアが、今回は「ココアシガレット」を味や食べ方、現在のトレンドなどを踏まえて徹底解説していきます。
— 目次 —
「ココアシガレット」とは?なぜ今再びブームなのか?
1948年創業のオリオン社の最初のヒット作品となったのが、1951年に販売された「ココアシガレット」。これは「シガレット型砂糖菓子」と呼ばれるもので、当時は大人のアイテムであるタバコを模して、ちょっと一服しているような雰囲気を演出できる…というちょっぴり大人を感じる駄菓子でした。
なんとピーク時は年間1800万個も売上げが出るほどのヒットに。しかし、昭和から平成を経て、駄菓子屋がどんどん減っていって「懐かし駄菓子」の地位に落ちていくのかと思いきや、なんと年々売上を伸ばしているのが、この商品のすごいところ。
実は昔から東南アジアに進出していて、インバウンドの影響でさらに知名度が上がっていて、海外でも支持されているもの。そして、某有名シンガーソングライターがSNSでココアシガレットを持つ画像を投稿したことから、「レトロでカッコいいアイテム」ともなっているのです。
食べ方は知ってる?フレーバーと味わいはどんな感じ?
昔からのベストセラーなので、駄菓子屋で何度も買ったことのある人には説明は不要かと思いますが、ココアシガレットは一言でいうならば「キャンディとラムネの中間」といったところでしょうか。
もちろん、そのままガリッと砕いてもOKですし、キャンディのようにずっと舐めるのもOKといえばOKなのです。ただタバコのような形状であるのがこの商品のポイントで、最初はタバコのように口に加えてペロペロと舐めていき、徐々に溶けてきたら砕いて口の中に入れるというのが、昔懐かしの食べ方でしょう。公式で決まった食べ方はないのですが、オールドファンならほぼこういう食べ方をする傾向にあるようです。
「ココアシガレット」という名前の通り、ココアパウダーを使用していて、ほんのりと香るのが特徴。ただタバコを模した商品らしく、ハッカの香りが強く、キャンディとしての側面もあったりと、なかなか奥深い味わいです。もちろん、砂糖の甘味が強いので、「子供のおやつ」としても安価で優秀。
実は禁煙に効果がある?「ココアシガレット」
「ココアシガレット」はあくまでもタバコを模した商品であって、ニコチンは入っていないもの。咥えて食べるので、一瞬でも「タバコを吸っている」感覚になることから、禁煙アイテムとして利用する人もいるとか。
さまざまな利用法があって、タバコの代わりにこれを定期的に食べると徐々にタバコを吸う本数よりも多くなるということもあるようで、チャレンジする人もいるのです。もちろん、科学的に分析しているわけではないですが、1箱約30円という「嗜好品」としてのコスパの良さとタバコの価格の高騰によって代用品として選ばれることも…。
さらに公式では「禁煙応援シガレット 組立販売キット」といったアイテムも販売していて、タバコの自動販売機のようなキットがセットになるというもの。そして、「タスポ」のような証明書もセットになっていて、「タバコを買いたい!」という欲求を満たしてくれます。
実はココア味だけじゃない!「シガレットシリーズ」
ココア味のシガレットが大ヒットしたこともあり、コーラ味、サワー味、オレンジ味、ブルーベリー味、スポーツドリンク味など、さまざなシガレットが登場。
特に1985年発売の「コーラシガレット」は「リトルボブドッグ」のイラストが入っていて、当時を知るオールドファンからしてみたら「懐かしい!」と感じるハズ。味はというと、オリオン社の人気商品の「ミニコーラ」のシガレット版ということで、コーラのような香りと、酸味のある甘さが特徴のものです。
「ココアシガレット」はもはや「懐かし駄菓子」ではない!今なお進化する駄菓子なのです
「ココアシガレット」はもはや「昭和レトロ」ブームの影響で、スマホケースや財布、シャツなど、コラボ商品も登場したりと、クールなアイテムになりつつあるのです。しかし、味は昔なつかしのものであることは変わりないので、安心を与えつつも若者に受け入れられていく…そんな理想的な駄菓子街道のスターを行く駄菓子なのです。
プロフィール
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駄菓子一筋!昔懐かしの駄菓子から最先端の駄菓子まで、さまざまな角度から駄菓子を深堀りしていきます。
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